MTH製品の動作不良でお困りのお客様へ!

 

当店ではMTH製品の発売当初から不安定な動作不良の対策に苦慮してまいりましたが、各社コマンド(KATO D101Lenz LZV100+LH100MRC Prodigy Advance2・永末システム SNJPN DP1)を入手して検証しました所、幸運にも助けていただけるお客様の協力もあり、今まで解らなかった事がある程度理解できましたのでお困りのお客様のお役に立てばと思い公開させていただく事にいたしました。

ただし、以下の内容に関しましてはメーカーからのバックアップがあった訳ではございません。手順等につきましては何かあった場合でも責任は取れない事を何とぞご理解くださいますようお願い申し上げます。全て自己責任でお願いいたします。

尚、使用不可のDCコントローラーを使用した場合の不具合や、過電流によるデコーダーの焼け付き等はメーカー修理でないと解決しない事をご了承くださいますようお願いいたします。

 

◎車両の正しいリセット方法

1.日本国内ではコマンドにKATO (Digitrax) D101をご使用いただいているお客様が多い事から、D101を使用した作業内容と関係を説明させていただきます。

D101は一部MTH製品との関係に相性が有り一部の製品は不安定で正常に動かない状態になりますが、その場合は動かない車両に問題が有ると思うのが当然ですが、そうではない場合がございます。D101は電源スイッチが無いために長時間使用しているとMTH製品に限り正常に動く車両と動かない車両が出てきます。そのためにD101のコマンドをリセットしていただくと正常に戻る場合がございます。方法はD101マニュアルP24に明記してある方法となります。

電源を入れた状態で PROGSWITCHを押して39を押し最後にC(書き込み)を押してください。終了後はEXITを押してから車両アドレス→線路電源を入れて車両の動きを確認してください。必ず線路電源を入れてから反応が無い場合は最初にファンクションF3からスタートしてください。それでも作動不能の場合は車両のリセットをします。 


2.車両のDCC リセットの方法を説明させていただきます。

MTH製品は基本OPSモード(フィーダー線路電源を使用)でリセットを含めたプログラミングをします。2012年頃から発売されているDCC搭載品はDIRモード(プログラミング線路電源を使用)の使用もできますが、基本はOPSモード(フィーダー線路電源を使用)の方が確実です。

車両をフィーダー線路に置きLOCOボタンからその車両アドレス(03)を選択して線路電源を入れます。更にLOCOボタンからアドレス55(リセットをするためのアドレス)を選択しLOCOボタンで確定します。一見意味の無いような車両アドレスの55を選択する事がリセットをするために重要な手順になります。
そのまま線路電源を入れた状態でPROGOPSモードを選択後STEPS(CV)を押し55を押して再びSTEPS(CV)を押した後にもう一度55を押し最後にC(書き込み)を押します。正常にリセットが終了すると汽笛が2度鳴ります。汽笛が鳴らない場合は残念ながらリセットが完了していないために次の事を確認します。

3.特に初期製品のSL(ドローバーピンが1本のタイプ)ではプラスチック製のドローバーの根元の線が破断する事が有ります。箱の出し入れで知らない間にハンダ付けが取れていたりしますので確認出来ればハンダ付け修理をします。

又、車両を分解出来れば基板から色違いのコードがドローバーに繋がっている部分を、テスターで断線が無いかを1本ずつ確認すれば見つかる場合もございます。コードが1本でも断線していると正常なリセットが出来ない事が確認出来ています。

尚、車両を分解するにはメーカーホームページのマニュアルにて確認してください。 

最後に当店ではお買い上げいただいた商品に限り、上記以外も出来る限りの対応をさせていただきますが、他店お買い上げ品に関しましては対応出来ませんので何とぞご理解いただきますようお願い申し上げます。